[原子力産業新聞] 2008年6月26日 第2434号 <3面>

米エネ省 ハンフォード浄化で WRPSに処理作業発注

米エネルギー省(DOE)は5月29日、ワシントン州ハンフォード・サイトにある放射性廃棄物タンク・ファームのリスク低減/閉鎖作業の発注先として、ワシントン・リバー・プロテクション・ソリューションズ(WRPS)社を選択したと発表した。

ハンフォードには、冷戦時代の30年以上にわたってプルトニウムを生産した後の残存放射性廃棄物および化学廃棄物5,300万ガロンが、177基の古い大型地下タンクで貯蔵されている。

WRPSが請け負ったのは、これらのタンク内廃棄物の回収・処理を促進しつつ安全に貯蔵、最終的にはサイト中央部の「中央台地」に閉鎖処分するという作業。総額71億ドルの「表彰つき実費償還契約」となっており、基本契約期間の5年間が経過した後、オプションでさらに5年、契約の延長が可能だ。

DOEが2002年〜03年にかけて打ち出した同サイト全体の浄化閉鎖計画の一翼を担うもので、将来DOEが操業する廃棄物処理プラントへの支援も含まれている。

WRPSはワシントン・グループ・インターナショナル社とエナジーソリューションズ・フェデラル・サービス社が設立した有限責任会社(LLC)で、下請けとして仏アレバも参加予定だ。


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