[原子力産業新聞] 2008年7月3日 第2435号 <1面>

原燃 ガラス固化試験を再開 保安院の判断、安全小委の了承受け

日本原燃は2日、昨年12月から中断していた再処理施設の高レベル廃液ガラス固化設備のアクティブ試験を再開した。6月30日に開いた総合資源エネルギー調査会・核燃料サイクル安全小委員会で、保安院は「安定運転のための方法は現時点で可能な限り具体化しており、再開は差し支えない」との判断を示し、同小委員会がこれを了承していた。今後、日本原燃は1か月程度の予定で、各種の対策を施した方法により同設備を運転、保安院はその結果報告を受け、使用前検査の可否を判断する。

30日の同小委員会で保安院は、日本原燃が6月11日に提出した同設備の「安定運転条件検討結果報告」に関し、「原因及び対策について技術的に合理的な調査・検討がなされている」とし、「同設備の試験運転の再開は、差し支えないものと考える」との判断を示した。

小委員会は6月13日の会合で、原燃から同報告の内容の説明を受けたが、今会合では炉の熱バランス計算、廃液調整などの補足説明を受けた。また小委員会の下の再処理WGは原燃の報告以降、3回の会合を開催、技術的な妥当性を審議し、6月26日の3回目の会合で、保安院の判断を了承していた。

原燃は、安定運転状態維持の確認方法について、10バッチ程度の連続運転の後、模擬ガラスビーズを供給しながら炉底部に堆積した白金族元素を含むガラスを抜き出す洗浄運転を行い、その後6バッチ程度の処理運転により回復状況を確認するとしている。連続運転の間に洗浄運転、補助電極間通電による炉底加熱、炉底攪拌操作などを行う回復運転が必要になった場合は、同運転を実施し改善効果を確認した上で、6バッチ程度の連続運転を実施するという。

炉内温度の制御において重要となる安定した仮焼層形成のため、廃液の調整や供給速度、投入電力の調整なども行う。

なおガラス溶融炉はA、B2系統あり、同社はまずA系統で確認、次にB系統でも行う。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.