[原子力産業新聞] 2008年7月3日 第2435号 <1面>

石榑、入倉両氏が受賞 20年安全功労者 総理大臣表彰

政府は2日、「国民安全の日」(7月1日)にあたり総理官邸で、国民の安全確保で顕著な功績のあった24の個人・団体を表彰した(=写真)。福田康夫首相が表彰状を授与し、「国民の安全・安心は政府の最重要課題の1つ」として、受賞者らに今後の一層の安全啓発を求めた。

本紙関係では、石榑顕吉・東京大学名誉教授と入倉孝次郎・京都大学名誉教授が、いずれも原子力安全分野での功績が称えられ表彰を受けた。石榑氏は、放射性廃棄物・廃止措置の安全規制に関する審議会で委員長を務めるなど、主にバックエンドでの安全向上に貢献した。また、原子炉水化学の第一人者として、原子力産業会議(原産協会の前身)の研究会で長く指導に当たっていたこともある。

入倉氏は、強震動地震学の専門家として、原子力の耐震安全・防災面で尽力し、現在も、中越沖地震関連の調査審議に奔走中だ。また、最近では、日本学術会議の地球温暖化検討委員会でも手腕を発揮している。


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