[原子力産業新聞] 2008年7月3日 第2435号 <3面>

新規建設で住民公聴会開催 英BE社

英国ブリティッシュ・エナジー(BE)社は6月9日、サイズウェルB原子力発電所サイトに新たな原子炉を設置する可能性について、近隣住民の意見を聴く会を7月から開催すると発表した。

これは、新規原子炉建設の判断を正式に下し、計画申請書を行政当局に提出する前に、地元サフォーク州の住民と対話の場を持ち、彼らの意見を十分に聴取する目的でBE社が実施するもの。4月にサイズウェルの社交クラブで100名の参加者を迎えて初回を開催したのに続き、7月には3週間にわたってレイストンやアルデボローなど6か所で会を開催するとしている。

サイズウェルB発電所のB.ダウズ所長は、「サイト近隣の住民が適切に情報を得られ、彼らの意見を述べるチャンスを持つことが重要だ」と強調した。

これらの一連の会合ではBE社による新規原子炉建設計画の最新版のほか、潜在的に可能性のあるサイトで実施している環境影響調査の概要が披露される。BE社はまた、今年後半には同様の会合をイングランド南部の3つの潜在的な立地点(エセックス州ブラッドウェル、ケント州ダンジネス、サマセット州ヒンクリー・ポイント)で計画していることを明らかにしている。


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