[原子力産業新聞] 2008年7月10日 第2436号 <3面>

新規原発導入でFS実施へ 加・ブルース電力

カナダの電力会社であるブルース・パワー社は6月17日、カナダ中西部のサスカチュワン州において原子力発電導入の可能性を探るプログラムを州都サスカトゥーンで公表した。

「サスカチュワン2020イニシアチブ」と名付けられたこのプログラムは、同州における次世代の電力供給対策の中で、可能性のあるクリーン・エネルギー・オプションと関連する詳細な情報を同州政府の関係閣僚らに提供することを目的とするもの。

具体的な情報分析項目としては、@原子力を再生可能エネルギーなどとともに活用することは、サスカチュワン州が2020年以降のクリーン・エネルギー供給を確保し、電源の多様化を図る際、どの程度役立つかA原子力を同州の電力供給ミックスに加えた際に考え得る経済影響や州民の意識B州内で新たな発電所立地に適していると思われる地域、新たな原子炉のために必要となる送電設備――などを挙げている。これらについて、ブルース・パワー社は今夏から作業を開始し、年末までに報告書を発行する考えだ。同社はすでに、同様のプログラムをアルバータ州のエドモントン北部とオンタリオ州のトロント北西部でも進めている。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.