[原子力産業新聞] 2008年7月24日 第2438号 <2面>

助成金贈呈と成果報告会 医用財団

粒子線がん治療などの普及活動を行う医用原子力技術研究振興財団は4日、航空会館(東京・港区)で、昨年度に研究助成を実施した若手研究者による成果報告会を開催した。

今回発表したのは、昨年度対象テーマの「心血管病変の非侵襲的画像診断」、「時間因子を考慮した放射線治療」、「難治性疾患に対する中性子捕捉療法」について研究を行った東京大学、京都大学、神戸大学、川崎医科大学、静岡県立がんセンターの計5名の研究者で、画像診断分野では、SPring―8を利用した動脈硬化診断の開発に関する成果も披露された。

同財団では、主に40歳以下の若手研究者・グループを対象として年度ごとに研究助成を実施しているが、今回報告会に先立ち、本年度の助成金贈呈式が合わせて行われた(=写真)。対象者は、深田淳一・慶應義塾大学医学部助教、有坂有紀子・群馬大学附属病院助教、久保均・徳島大学医学部准教授、菓子野元郎・京都大学原子炉実験所助教、中村浩之・学習院大学理学部教授の5名で、森亘理事長より目録が授与され、今後の研究活動に対する激励を受けた。


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