[原子力産業新聞] 2008年7月24日 第2438号 <3面>

ノボボロネジでコンクリ打設 ロシア

ロシアの国営原子力総合企業であるロスアトム社は6月24日、ノボボロネジ第U期1号機(AES2006、110万kW)の建設サイトで原子炉建屋および補助建屋のベースマット部に最初のコンクリート打設が行われたと発表した。

同発電所の建設工事は主契約者である原子力エンジニアリング企業のアトムエネルゴプロエト(AEP)が昨年6月に開始しており、主要建屋のコンクリート打設により作業は本格的な段階に入った。これらの建屋には防水加工が施され、避雷器やひずみ計なども装着。タービン建屋では基礎コンクリート部に補強構造物を入れるほか、バックアップ用ディーゼル発電機も設置することになるという。

ノボボロネジ第U期原子力発電所は、AEPがロシア政府の「2007年〜2010年、および〜15年におけるロシア原子力産業開発のための政府目標プログラム」に基づいて建設しているもので110万〜120万kW級PWRを2基設置する計画だ。AEPによると、今年1月から5月までの間にすでに10億ルーブル以上の経費を投入。2012年〜13年に1、2号機が運転開始するまでの総工費は1,300億ルーブルを予定している。

なお、同サイトの第T期発電所ではPWRが5基設置されているが、このうち60年代に完成した1、2号機はすでに閉鎖。比較的新しい3〜5号機が現在も稼動中だ。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.