[原子力産業新聞] 2008年7月31日 第2439号 <1面>

MOX燃料16体の製造終了 九州電力

九州電力は28日、玄海原子力発電所3号機に使用するMOX燃料の内の16体について、フランスのアレバ社メロックス工場での製造を終え、検査や品質保証の結果をまとめた輸入燃料体検査申請(補正)を経済産業省に提出した。

同燃料はフランスに保有するプルトニウムの半分を使用し昨年10月に製造開始。社員3名が駐在、工程毎の検査や製造状況を確認してきた。

MOX燃料のプルトニウム含有率は約4.1wt%以下、燃料体は17行×17列で三菱重工業の設計。品質保証結果には、第三者機関(ビューローベリタス)による九州電力監査状況などの確認結果も入れている。

同社は10年度までのプルサーマル実施を目指し、今後、輸送に向けた準備を進める計画。なお、残りのMOX燃料製造については、今後検討を進めるとしている。


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