[原子力産業新聞] 2008年7月31日 第2439号 <2面>

学生と企業の交流の場 原産協会 「原子力産業セミナー」出展募集中

原産協会は17日、東京・新橋の本社会議室で、今年十二月に予定している学生の就職活動イベント「原子力産業セミナー」の企業向け説明会を開催。新卒採用を検討する約30社が集まった。

同セミナーは、原産協会が一昨年度から実施しているもので、就職を希望する学生たちに原子力産業の存在意義をアピールし、働く場としての魅力を提示するとともに、企業と学生とが直接話し合う場を提供し、原子力産業界の人材確保に資するのがねらい。昨年度は32社の企業が参加し、全国58大学から計240名の学生が来場(=写真)、実際に採用に結びついたという声も寄せられている。

次回原子力産業セミナーは12月13日(土)、東京・新宿エルタワーで開催される。参加企業がPRの場として自由に利用できる「企業紹介ブース」の他、プラント模型などの展示スペース、資料配付コーナーに加え、今回は、学生と企業とのコミュニケーションを深めるねらいから「カフェ・スペース」の設置や、学生が募集学科・職種を人目でわかるよう「マトリクス一覧」の作成・配布も予定している。

セミナーは、就職情報・イベント企画に実績のある毎日コミュニケーションズの協力を得て実施するが、今回は、同社が運営する就職情報ポータル・サイト「マイナビ」に、原子力業界の特集を開設、企業若手・中堅からのメッセージをアップし、学生たちからの業界検索のアクション効果を高め、就業意欲形成を促す方策も検討中だ。

毎日コミュニケーションズ担当者によると、昨今の学生の企業選択時期早期化、採用担当者の若年化を見据え、プロモーションに若手タレントを起用するなど、イメージアップに努めているとしており、「学生との距離をどれだけ狭められるかが重要」と意気込む。

原産協会では、引き続き8月末まで参加企業を募集している。問い合わせは、政策推進第2部(電話03―6812―7104)まで。


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