[原子力産業新聞] 2008年7月31日 第2439号 <2面>

地域産業への貢献も視野に高エネ研と名古屋大が協定

高エネルギー加速器研究機構と名古屋大学は14日、連携協力協定を締結した。教育・人材育成分野での連携の他、自動車産業、セラミックス産業など、中京圏の「ものづくり技術」をとらえた地域社会への貢献も目指す。

本協定の主な実施事項はまず、「Bファクトリー」加速器の素粒子実験を通じた基礎物理学分野の研究・教育、J―PARC計画での中性子散乱装置の共同利用による物質・材料科学の応用研究、次世代加速器開発と、これら共同研究を通じた人材育成・交流、加えて、愛知県の「知の拠点化計画」構想で整備しつつある小型シンクロトロン光施設を活用した産業界連携の研究開発により、地域産業の発展にもつなげていく。

「知の拠点化計画」は、「愛・地球博」会場の跡地に、先端研究・実験施設、得られた成果を事業化につなげる起業支援施設を立地・集積させ、中部地域の研究開発拠点作りをねらう産学・行政連携の取組だ。


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