[原子力産業新聞] 2008年8月7日 第2440号 <1面>

日本の役割を検討へ エネ調 国際安全WGが始動

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会の「国際原子力安全ワーキンググループ」(主査=関村直人・東京大学工学系研究科教授)が1日、始動した。アジア諸国を中心とする原子力導入の活発化などをとらえ、原子力安全分野の国際活動について、日本のとるべき具体的施策を検討するもの。

初回会合ではまず、近年の原子力発電導入拡大に向けた世界的な動きと原子力安全を巡る国際動向、これらに対する日本の国際協力の現状について、原子力安全・保安院が説明した。

WG会合では、今後の議論に向け、原子力安全に関する国際的な共通認識と課題を、「原子力安全確保のさらなる向上」と「原子力の新規導入国における安全基盤の整備」とに整理した。日本に求められる役割と取り組みのあり方について検討し、10月頃までに報告書をとりまとめる運びだ。


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