[原子力産業新聞] 2008年8月21日 第2441号 <2面>

廃棄物処分、統計的評価で 学会が規格原案 意見募集を開始

原子力施設の規格・基準・指針類を作成している日本原子力学会(会長=岡芳明・東京大学教授)の標準委員会(委員長=宮野廣氏・東芝プラントシステム)はこのほど、@「余裕深度処分の安全評価手法」A「統計的安全評価の実施基準」の2件の標準原案をとりまとめ、一般からの意見募集を開始した。

@は放射能濃度が比較的高い低レベル放射性廃棄物を余裕深度処分する際に、長期間にわたる核種移行等の評価結果に基づいて処分の安全性を評価する際の要求事項等を規定するもの(170ページ)、Aは発電用軽水型原子炉施設の運転時の異常な過渡変化および事故の統計的安全評価を実施する場合の具体的手順と、この評価に使用する最適評価コードの要件、管理方法を実施基準として規定するもの(199ページ)。

原案は同学会の事務局と原子力学会標準委員会ホームページ(http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/sc/index/index.html)で閲覧できる(印刷は不可)。意見の締め切りは10月8日まで。

問い合わせ、意見提出は同学会事務局標準委員会(電話03―3508―1263、FAX03―3581―6128 、Eメール sc@aesj.or.jp)まで。


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