[原子力産業新聞] 2008年8月21日 第2441号 <3面>

AP1000 2基で COLを申請 米・プログレス・エナジー・フロリダ社

米国フロリダ州を本拠地としているプログレス・エナジー・フロリダ社は1日、同州レヴィー郡にウェスチングハウス社製AP1000を2基建設することを想定した建設・運転一括認可(COL)を7月30日付けで米原子力規制委員会(NRC)に申請したと発表した。

プログレス社はすでに、レヴィー郡南部、同社が操業するクリスタル・リバー原子力発電所の北16kmの未開発地域2,060ヘクタールを購入。ここに建設する原子炉2基関係の経費としては、土地代や原子炉機器および燃料の購入経費、建設費、労働費、融資や規制手続きの諸経費を含めて140億ドル、このほかに約200マイル分の送電網など関連設備のために30億ドルと試算している。

この計画についてプログレス社はすでに今年3月、州公益事業委員会(PSC)に対して「必要性の判定」を求める請願書を提出しており、PSCは7月15日に同州における将来のエネルギー需要を満たすためには原子力発電が必要であるという点で同意し、全会一致でこの請願を承認した。プログレス社はまた、6月2日にはフロリダ環境保護局に立地認証申請を提出しており、2009年には判断が下される見通し。今回のCOL申請はレヴィー郡に原子炉を建設するために提出された一連の申請書のなかでも最後のものとなる。

これらのステップはプログレス社が実際に原子炉を建設することを確約するものではないが、来年初頭に予定されている最終決定に先立ち、同社が相応の時間と資金を投入していることを表している。仮に建設が決定すれば、1基目の運開は2016年、2基目は17になるとの見通しをプログレス社は示している。


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