[原子力産業新聞] 2008年8月28日 第2442号 <4面>

性能試験入り2月頃に 「もんじゅ」 Na検出器点検長期化

日本原子力研究開発機構は20日、実施中の「もんじゅ」プラント確認試験の終了時期を10月に延期し、それに伴い、性能試験開始時期を来年2月頃を目途とすることを発表した。昨年8月末に始まった「もんじゅ」プラント確認試験は、ナトリウム漏えい検出器の点検作業が長期化していることなどから、同試験終了時期が約2か月遅れる見通しとなった。

それにより、今秋を予定していた性能試験入りも来年2月頃に先送りとなり、炉心に装荷されている初装荷燃料T型と保管中の同U型では、核物質の自然崩壊で十分な反応度が得られなくなり、新たに製造する同V型の追加交換が必要となる。

近々、U型燃料交換に入り、10月のプラント確認試験終了後、設備点検・補修、制御棒駆動機構の作動確認、V型燃料交換、格納容器全体漏えい率検査など、性能試験前準備・点検を経て、来年2月頃の臨界・性能試験を目指す。


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