[原子力産業新聞] 2008年9月4日 第2443号 <1面>

安全委 審査のあり方、議論開始 他分野の有識者も交え

原子力安全委員会の「安全審査における専門性・中立性・透明性に関する懇談会」(座長=高橋滋・一橋大教授)は8月29日、初会合を開催した(=写真)。今後、他の行政分野の審議に係わる有識者らから意見聴取し、10月頃までに意見をとりまとめる。

初会合で事務局は、安全委の審査委員について、広範な分野からの選任、許認可申請機関の所属者や一次審査関係者の除外などを説明。鈴木篤之委員長は、「審査の過程を国民にわかるようにすることが重要。審査に携わる人はその重みを常に感じてかかるべき」などと述べた。中桐滋委員は、議論の焦点が耐震性や活断層に移ってきたとし、「時代に応じ安全審査も変わっていかないといけない」と、これまでの審査の経験から指摘した。

懇談会有識者からは、製品・サービス安全の分野から、「利益相反のある人が加わった方が核心の議論ができるのではないか」など、意見があった。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.