[原子力産業新聞] 2008年9月4日 第2443号 <3面>

英・規制改革省、新規建設で 候補地の選定基準案公表

英国政府のビジネス・企業・規制改革省(BERR)はこのほど、英国のイングランドおよびウェールズ地方で新規原子力発電所を安全に建設するための候補地選定・評価プロセスと選定基準の案を公表した。同基準の持続性や環境的な効果に対する見解も合わせ、BERRでは11月11日までの期間、一般市民や産業界、非政府組織など一個人・団体を問わず、この問題に関心を持つ英国民から広く意見を募集するとしている。

これは「戦略的立地評価(SSA)に関するプロセスおよび立地候補地選定基準のための協議文書」と呼称されるもので、今年1月に英国政府が刊行した「原子力白書」の中に、この協議を実施することが明記されていた。英国政府が原子力発電所の新規立地点を特定する際、この手順書に従って候補地の推薦者を募集するとともに、この基準に則って候補地の評価を行うことになる。

評価のための基準は大きく分けて2種類あり、1つは地震リスクや活断層の存在、人口密集地との隣接など、候補地として無条件に受け入れ不可能な地点をふるい落とすための基本的適性に関するもの。もう片方は、致命的とは言い切れない個別の条件についてさらなる審査を行うためのもので、洪水の可能性や海岸線の状態、環境保護地区であるか、などについてバランスの取れた見解をまとめるために活用される。

BERRとしては2009年初頭までにこの基準を最終決定し、2025年までの期間、新規原子炉を建設するために適切な候補地の推薦を募る。2010年時点では、立地点として戦略的に適切と評価された地点のリストを含めて「国家政策声明書」を発表する。その後、議会による計画法案の承認やインフラ計画委員会によるサイト毎の申請書審議を経て、2013年〜14年に新規原子力発電所の建設を開始し、2017年〜20年にも送電を開始したいとしている。


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