[原子力産業新聞] 2008年9月11日 第2444号 <2面>

来年度からフェーズV FNCA・原子力発電パネル

アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の原子力発電に関するパネルは、今月2日の会合で来年度から第3フェーズとして、「原子力発電のための基盤整備に向けた検討パネル」を開始することを決定した。期間は2〜3年で、年1〜2回の開催を計画する。

同パネルは、すでに具体的な原子力発電の導入計画を持つベトナム、タイ、インドネシア、将来的に検討しているフィリピン、マレーシア、バングラデシュなどの要請により04年に設置。当初の3年間は「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」、07年からフェーズUとして「アジアの原子力発電分野における協力に関する検討パネル」を開催した。

来年からのフェーズVは、原子力発電の基盤整備に係わる取組みの実際の経験を、各国の上級行政官や有識者で共有、各国および国際協力に生かすことが目的。2日の会合では各会合のテーマも議論され、(1)設計・建設・運転・保守(2)燃料供給(3)放射線防護(4)廃棄物管理(5)広報・広聴(6)資金手当て――などの提案があった。FNCAでは、今回の提案を基に今後、同パネルの詳細を詰めるとしている。


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