[原子力産業新聞] 2008年9月11日 第2444号 <3面>

中国の2地点で基礎掘削開始 WH社

ウェスチングハウス社(WH)はこのほど、同社とその企業連合パートナーであるショー・グループ、および中国の山東核電公司が、中国・山東省の海陽原子力発電所サイトでAP1000を2基建設するための基礎掘削を開始したことを明らかにした。

予定より前倒しして始まったこの作業は3か月間を予定しており、原子炉やタービンの建屋を設置する深さ12mの岩盤まで掘削することになる。原子炉ベースマット部分の広さは縦250m×幅175mとなる予定で、掘削容積の合計は4万8916立方メートルにおよぶという。

実際の建設工事段階に入れば同社の最先端技術により業界内でも最も短期間で作業を完了できるとしており、1号機の運転開始は2014年となる計画だ。

WH社の企業連合は中国の国家原子力発電技術公司(SNTPC)と連携して中国に合計4基のAP1000を建設することを計画している。世界で初のAP1000となる浙江省三門原子力発電所の2基(各125万kW)は、すでに2月から基礎掘削が始まり、今月2日には予定より67日早く直径40m×深さ12mの岩盤まで掘削し終えたという。正式な着工を意味する最初のコンクリート打設は来年3月を、運転開始は2013年を予定している。


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