[原子力産業新聞] 2008年9月18日 第2445号 <1面>

MOX燃料20体を追加製造 九州電力

九州電力は9日、フランス・アレバ社のメロックス工場で第2回目として20体のMOX燃料を製造するため、経済産業省に輸入燃料体検査申請を提出した。

同社は10年度までに玄海原子力発電所3号機でプルサーマルを実施するため、今年7月までに第1回目として同工場でMOX燃料16体を製造済み。第2回目はフランスに所有する残りのプルトニウムを使用し、同仕様の燃料20体を製造する計画で、これにより同社がフランスに所有してきたプルトニウムのほぼ全量を使用するが、一部は電源開発の大間原子力発電所に譲渡する予定としている。順調に進めば、来年半ばには20体の製造を完了する見通し。

第1回目と同様に製造工程毎の監査による同工場の品質保証活動の確認、製造期間中の社員駐在による工程毎の検査および製造状況などの確認、第三者機関による監査状況の確認などを実施。品質保証に係る不適合が発生した場合の連絡体制にも万全を期す。

なお同社が英国に保有するプルトニウムの使用計画については、現段階で具体化していない。


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