[原子力産業新聞] 2008年9月18日 第2445号 <2面>

未来社会への鍵―原子力教育 東大COEシンポ

東京大学が実施するグローバルCOEプログラム「世界を先導する原子力教育研究イニシアティブ」(リーダー=岡芳明・同大学院工学系研究科教授)は10月8〜10日、本郷キャンパス・武田ホールで、プログラム創立1周年記念国際シンポジウムを開催する。

「グローバルCOEプログラム」は、世界的に卓越した教育研究拠点形成を重点支援する文部科学省の施策で、昨年度、63件の採択拠点でスタートした。東大の原子力教育研究イニシアティブも、その1つで、原子力社会学、原子力エネルギー、放射線応用、3分野の一体的な教育研究を推進し、世界をリードする人材の育成を目指すのがねらいだ。

今回の国際シンポでは、そのプログラム開始1周年を機に、「未来社会への鍵――エネルギー・セキュリティと原子力教育研究」と題して、各3分野の活動成果を報告する。2日目は、東大が他に先駆けて大学教育に取り入れた原子力社会学を巡って、法工学、コミュニケーション、国際保障学の観点から研究成果を報告するほか、西尾茂文・東大副学長による特別講演「成熟社会におけるエネルギー需給構造」、エネルギー・環境・経済に関するパネル討論を行う。会期中、昼休み時間には博士課程院生からのポスター発表も行う。

参加無料。問い合わせは、東大グローバルCOEプログラム事務局(電話03―5841―7010)まで。


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