[原子力産業新聞] 2008年9月18日 第2445号 <3面>

米ではモジュール製造でJV設立へ

WH社は8月26日、米国のみならず世界の原子炉市場にAP1000を供給していくため、米国のショー・グループとAP1000の構造機器モジュールを製造・組立てするジョイント・ベンチャーの設立で同意書(LOI)を取り交わしたと発表している。

新会社の名称は「グローバル・モジュラー・ソリューションズLLC(GMS)」となる予定で、10月末までには最終的な協議により出資比率などについても決定する。すでにルイジアナ州レイク・チャールズの60万平方フィートの敷地に製造施設の建設を計画中で、2009年の第3四半期には操業を開始し、最盛期の従業員数1400名を予定している。

WH社のD.リップマン上級副社長は今回の合意について、「原子力ルネッサンスが本物だったことの証だ」と強調。同社とショー・グループが中国の新規原子炉4基のほか、米国でも少なくとも14基を製造するとの見通しを明らかにした。また、その他の原子炉市場も急速に成長しつつあることから、ニーズに合わせた対応を取るためのインフラ整備は必要不可欠との決意で進んでいくと述べた。


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