[原子力産業新聞] 2008年9月25日 第2446号 <3面>

アレバとウラン探査のJV設立 ヨルダン

ヨルダンのアブドラ2世国王がフランスを公式訪問したのに合わせ、ヨルダン原子力委員会とアレバ社は8月27日、ヨルダン国内のウラン資源探査でジョイント・ベンチャー企業を立ち上げるための了解覚書(MOU)に調印した。

アレバ社側の発表によると、同プロジェクトが実際のウラン探査および開発段階に達する頃には採掘関連の協定も作成することになるという。同社はまた、ヨルダンが透明性と公開性に配慮しつつ、原子力安全と核不拡散のための保障措置を条件とする国家原子力発電計画策定に乗り出したことを評価した。

なお、ヨルダンのアブドラ国王は滞仏期間中に「エクスプレス誌」のインタビューに応じており、「わが国には世界のウラン既知資源の3%が存在する」と強調。このウラン資源を利用して原子力発電部門を設置したいとの見解を表明した。また、そのパートナーとして仏国に大きな期待をかけており、アレバ社の支援によって7年以内に国内初の原子力発電所建設を実現させたいとの希望を明らかにしている。


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