[原子力産業新聞] 2008年10月2日 第2447号 <3面>

米・エンタジー社 リバー・ベンドに ESBWRでCOLを申請

米国中南部一帯に電力を供給しているエンタジー社は9月25日、ルイジアナ州のリバー・ベンド原子力発電所サイトにGE日立ニュークリア・エナジー社製のESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)を建設することを想定した建設・運転一括認可(COL)を米原子力規制委員会(NRC)に申請したと発表した。

米国で2番目の規模の原子力発電施設を持つ同社はすでに今年2月末、ミシシッピ州のグランドガルフ発電所サイトを対象としたESBWRのCOLをニュースタート・エナジー・デベロップメント社の一員として申請済み。どちらのサイトでも、実際に新規原子炉を建設するか否かの判断は下していないが、将来の顧客のニーズに応え、電源を多様化するために原子力オプションを維持するとの考えを明らかにしている。

NRCは今後、1万3,000頁におよぶ同申請書の受理が決まり次第、36〜42か月間かけて包括的な審査を実施する予定だが、ウェブサイトなどを通じて一般からの意見を聴取するために少なくとも60日間の縦覧期間を設けるほか、地元セント・フランシスビル地区で公聴会の開催も計画している。


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