[原子力産業新聞] 2008年10月16日 第2449号 <1面>

青森で第16回PBNC開幕 専門家約700名が一堂に

第16回環太平洋原子力会議(PBNC)が「持続可能な原子力の将来に向けた環太平洋協力」をテーマに13日、青森市文化会館で開幕した。24か国・地域から約700名の専門家が参加、17日まで原子力発電所の設計・製造・建設・保守・廃棄物管理・地震対策などの様々な講演や報告が行われる。

14日の開会式ではクラレンス・ハーディ環太平洋原子力協議会(PNC)会長の「世界の原子力科学者と会うことや青森の自然、景色を楽しんで頂きたい」との歓迎挨拶に続き、組織委員長を務める高橋宏明・東北電力社長(=写真)が、「原子力利用は、本年7月のG8洞爺湖サミットや青森で開催したG8エネルギー大臣会合での主要テーマであり、さらに広範な理解促進が必要である」と強調した。

三村申吾青森県知事は、原子力の重要性を指摘するとともに、県民の安全を守る立場から、「安全無くして原子力なし」と述べた。

国内準備組織の名誉顧問を務めた近藤駿介・原子力委員長は、「世界の原子力業界は政治的、国際的、科学的に非常に難しい問題に直面している」と述べ、平和利用を巡る動向を説明した。


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