[原子力産業新聞] 2008年10月23日 第2450号 <1面>

島根2プル計画の二次審査終了

原子力安全委員会、原子力委員会はそれぞれ20日と21日、中国電力島根原子力発電所2号機(82万kW、BWR)のプルサーマル計画に関する経済産業省からの諮問を「妥当」として、同省に答申した。本件は近く、文部科学大臣の同意を得て許可される見通し。

中国電力は10年度までにプルサーマルを実施する計画で、燃料集合体560体のうちMOX燃料を最大228体装荷する予定。

鈴木篤之安全委員長は答申に当たり、過去の事例との対比を通じた妥当性の確認、新知見の適切な反映により、一次行政庁の審査結果を慎重かつ厳正に審議したとした上で、保安院と中国電力に今後の詳細設計段階での安全確保に「万全を期すこと」を求めた。

島根県はすでに同プルサーマル計画を事前了解しており、今回の国の安全審査を踏まえ、最終回答する予定。一方、松江市は許可申請の提出を了解した上で、最終判断は国の審査後に別に示すとの方針を表明してきた。


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