[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <14面>

東芝・WH社が共同受注 仏電力から発電機の長期補修

東芝はこのほど、グループ会社のウェスチングハウス(WH)社と共同で、フランス電力(EDF)と、フランス国内のPWR原子力発電所の発電機補修工事の長期メンテナンス契約を締結した。契約期間は10年間、工事対象プラントは10基以上で、契約金額は総額1億ユーロ(約120億円)以上としている。

今回の契約は90万kW級や130万kW級プラントのタービン発電機設備の発電機固定子の改良設計、機器供給、据え付けなどの補修工事一式。来春から東芝の京浜事業所で機器製作を開始し、10年から年間最大3〜4プラントのペースで順次、据え付けする。

東芝グループがフランスでこうした補修工事を受注するのは初めてで、現地での機器の据え付けはウェスチングハウス社が担当。今回の受注は、グループとして設計・製造から現地据え付けまで一貫して対応可能なことが高い評価を受けたためとしている。EDFは同国内に58基の原子力発電所を所有している。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.