[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <7面>

二発電所で運転再開に遅れ 英・BE社

英国のブリティッシュ・エナジー(BE)社は10日、ハートルプール(AGR2基、各65.5万kW)およびヘイシャム1(AGR2基、各62.5万kW)の両原子力発電所で問題になっているボイラー密封ユニット(BCU)の劣化について、「補修作業は順調に進んでいるものの、これら2サイトの4基が運転再開できるのは当初予定から若干遅れ、2009年初頭になる」との見通しを明らかにした。

これら2つの発電所に特有の機器であるBCUは、プレストレスト・コンクリート製格納容器内に8台ずつ取り付けられ、BCUの外周に巻き付けられたプレストレスト用ワイヤーは圧力バウンダリの一部分を形成している。昨年10月の定期検査で、このワイヤーに腐食と減肉が認められたことから、BE社は両発電所を停め、BCUの補修作業を実施中だ。


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