[原子力産業新聞] 2008年10月30日 第2451号 <9面>

保安院 柏崎刈羽 東電策定Ssを評価 基準地震動は妥当

原子力安全・保安院は24日、東京電力が策定した柏崎刈羽原子力発電所の基準地震動Ssについて、「妥当」との見解を示した。同日開催の原子力安全・保安部会「地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ」(主査=阿部勝征・東京大学名誉教授)に報告されたもの。

保安院は、これまでのWGでの議論、現地調査などを踏まえ、東京電力が実施した評価、解析は適切で、妥当性があるものと判断、今回、中間報告として結論付けた。

24日のWGでは、「WGではまだ議論していない内容がある」、「保安院としての評価を実施していない部分がある」という意見もあった。

これに対し、保安院は、東京電力が22日に提出した基準地震動見直し報告書の追補版に記載されたSsの年超過確率について、「本中間報告は現時点での整理という位置付けで、今後、検討していく」と説明した。

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本件は、29日の保安部会「中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会」(委員長=班目春樹・東京大学工学系研究科教授)にも報告された。


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