[原子力産業新聞] 2008年11月13日 第2453号 <2面>

東京電力の寄付で、東大にサイクル社会工学講座

東京大学は今年度下期から、東京電力から寄付を受け、大学院工学系研究科の原子力国際専攻に「核燃料サイクル社会工学」寄付講座を開設し、活動を開始した。

同講座では、放射性廃棄物処分の社会的受容性や核燃料サイクルにおける核不拡散の国際的受容性などを検討する場を設け、同社会工学の研究と教育に当たり、国際社会に貢献する人材の育成も図る。

同講座の設置を記念して、12月10日には東京・本郷キャンパス内の小柴ホールで記念講演会を開催する。

午後3時から5時半まで、田中知・原子力国際専攻長が寄付講座の概要説明、記念講演として鈴木篤之・原子力安全委員長が「核燃料サイクル社会工学への期待」、スーザン・ピケット同大特任准教授が「原子力エネルギーと国際社会――将来ビジョンと課題」と題して講演する。

参加希望者は事前に田中研究室(電話03―5841―6968)まで。


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