[原子力産業新聞] 2008年11月13日 第2453号 <3面>

仏国のPWRでタービン改修へ アルストム社

仏国のタービン発電機器メーカーであるアルストム社は10月20日、仏国内で稼働する90万kWと130万kW級PWRのタービン発電機改修契約についてフランス電力(EDF)と枠組み協定を結んだと発表した。

同社は仏国で稼働するPWR58基のほぼ全基にタービン発電機器を納入した実績があることから、今後10年間に総計1億4000万ユーロでEDFから発電機の改修を請け負ったもの。パリ郊外のラ・クーヌーヴおよび仏国北東部のベルフォールにある同社のパワー・サービス・ユニットがプロジェクト管理を担当し、概念設計や部品供給、現地作業などを統括する。

発電機の性能を向上させる先端技術の1つとして同社は、中空ステンレス鋼の導線を使用した固定子バーの採用を検討中。これにより銅製の固定子バーによる制約を軽減できるほか、保守点検の簡素化が可能となり、稼働率の向上につなげることが出来ると同社は強調している。


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