[原子力産業新聞] 2008年11月13日 第2453号 <3面>

イタリア 原子力の復活目指し ロシアと原子力協力へ

イタリアのC.スカヨラ経済開発相は6日、イタリアは第3世代の原子炉を建設することを目指して、ロシアの原子力総合企業であるロスアトム社と協力していくための意思表明書に署名したと自身のウェブサイト上で明らかにした。

同相によると、同日、ロシアのクレムリン宮殿で開催されたイタリア・ロシア両国のサミットで、イタリアのS.ベルルスコーニ首相はロシアのD.メドベージェフ大統領やV.フリステンコ産業エネルギー相らと会談。その中で両国は、広範囲の経済協力分野で14の合意文書に署名しており、原子力協力もそのうちの1つだと説明している。

具体的な協力内容は、第3世代原子炉の建設とその研究開発、および第4世代原子炉の設計と原型炉建設などで、協力に関する意思表明書には、ベルルスコーニ首相に同行していたスカヨラ経済開発相がロスアトム社のS.キリエンコ総裁と署名した。

なお、関連の報道によると、キリエンコ総裁は、「ロシアは3〜5年以内にイタリアが原子力発電を復活できるよう同国を支援していくことになるだろう」と述べたと伝えられているほか、共同活動プログラムを策定するための両国の作業グループも半年以内に設置することになるという。


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