[原子力産業新聞] 2008年11月20日 第2454号 <1面>

二井山口県知事が国に 上関原子力で要望書を提出

二井関成山口県知事は13日、二階俊博経産相、鈴木篤之原子力安全委員長などと会談し、中国電力の上関原子力発電所計画に係わる安全性確保について要請し、同機設置許可申請後、厳格な安全審査に臨むとする国の姿勢を確認した(=写真は安全委員長訪問の模様)。

二井知事は国会内に二階経産相を訪ね、同相や石田徹・資源エネルギー庁長官、薦田康久・原子力安全・保安院長らに宛てた要望書を手渡した。

先月許可した発電所用地確保のための公有水面埋立免許の審査では、利害関係人や環境保護団体などから、今後国において審査すべき安全性や希少動物の保護などに関する意見・要望が多数出されるとともに、県民には耐震安全性について不安感が残されていると指摘。国はこうした意見や不安感を真摯に受け止め、厳正な安全審査と事業者への指導を徹底すべきと要請した。

また、電源開発基本計画への組み入れに際して提出した安全確保など六分野21項目への対応状況について、県は国の審査段階で評価・検証するとしている。


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