[原子力産業新聞] 2008年11月27日 第2455号 <1面>

原燃六ヶ所再処理工場 竣工は来年2月に

日本原燃は25日、再処理工場の竣工をこれまでの今年11月から来年2月に延期する工事計画変更届けを経済産業大臣に提出した。当初、1年半の予定でスタートしたアクティブ試験は、3年を要することになる。併せて使用済み燃料受け入れ計画も変更した。

同社は、10月26日までA系統で実施したガラス溶融炉の安定運転条件による運転性能確認試験の結果を10月27日に国に報告。今月4日の保安部会再処理WGでは同報告の位置付けを途中経過とし、27日以降の試験と併せて最終報告するとした。

その後、ガラス溶融炉底部に白金族が堆積、洗浄運転と攪拌棒を使用した攪拌作業を実施していたが、溶融炉上部の攪拌棒挿入のための窓が開閉できないトラブルが発生。窓の交換作業は終えたが、現在、洗浄運転と攪拌作業を継続、炉内条件の回復を進めている。

今回の竣工時期の延期は、こうしたガラス溶融炉の状況を反映したもので、今後、回復を確認し、安定運転できるデータを取得し、国に報告する。

使用済み燃料の受け入れ計画は今年度分を従来の495トンから394トンに、09年度分を711トンから380トン等に変更した。


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