[原子力産業新聞] 2008年11月27日 第2455号 <2面>

原子力委 電中研と原子力機構 分離技術の進展報告

原子力委員会の分離変換技術検討会(座長=山名元・京大教授)は13日、第3回会合を開催、電力中央研究所と日本原子力研究開発機構から分離技術の開発状況についてヒアリングした。

電中研は湿式再処理から発生する高レベル廃液から乾式法でウランや超ウラン元素(TRU)を分離する技術を開発中で、分離回収したウランやTRUは金属燃料とし、金属燃料高速炉での燃焼を目指している。

今報告では最近の成果として、@実廃液を用いた廃液処理とTRUの分離試験により、化学プロセスとしての確証ATRU分離の工学装置の開発状況――などを説明。プロセス確証では、全てのTRU元素のほぼ100%を液体カドミウム中に回収でき、工学装置では向流多段抽出装置の開発を示した。課題として工学装置開発の上で、我が国にホット試験を行う適切な施設が無いことなどを挙げた。

原子力機構は基礎基盤研究での新分離法の開発状況、高速増殖炉サイクル実用化研究(FaCTプロジェクト)でのMA分離技術開発の状況などを説明。基盤研究では、Am・Cm・希土類元素を分離する新抽出剤や分離プロセスの開発、Sr・Csの分離技術など、FaCTプロジェクトではU・Pu・Np共回収プロセス、抽出クロマトグラフィによるAm・Cm回収技術などの開発状況を示した。

次会合では変換技術をヒアリングする予定。


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