[原子力産業新聞] 2008年11月27日 第2455号 <4面>

湾岸協力会議 初の原子力国際シンポ
会場のKAU大には原子力工学科も

KAUは学生数8万人以上の大きな大学で、76年から原子力工学科を設置しており、放射性同位元素の石油工業への利用や医学利用などで進んだ技術を持っている。今回の会議に出て知ったが、原子力工学科の教授などのスタッフは、欧米の大学のPh・Dを持っている人が多いようで、英語が流暢でRI利用のみならず原子炉などについてもかなり突っ込んだ質問が出ていて、レベルの高さが伺われた。

初日午前の開会式は、会議関係者、大学関係者など1500名ほどが参加して大ホールで開かれ、最初に組織委員長のアルジョハニ教授の歓迎の挨拶の後、KAU学長、サウジアラビア高等教育大臣、ヨーロッパ議会代表、国際原子力機関(IAEA)代表などが講演した。

その後の特別セッションでは、サウジアラビアの科学技術政策立案・実施機関であるリヤドの科学技術機構副理事長のターキ・アル・サウド 博士(同国の王子でスタンフォード大学Ph・D)が、サウジアラビアの科学技術・エネルギー・原子力の研究開発の現状・政策等について講演した。


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