[原子力産業新聞] 2008年12月4日 第2456号 <1面>

東電、国に報告 柏崎刈羽7の耐震解析終了

東京電力は3日、新しい基準地震動Ssによる柏崎刈羽原子力発電所7号機の建屋や安全上重要な機能を有する耐震Sクラスの施設の耐震解析を全て終了し、評価報告を保安院に提出した。全ての同施設で耐震安全性の確保を確認した。同社は新基準地震動Ssによる地震応答解析による評価を進め、11月4日に7号機の原子炉建屋や原子炉圧力容器など主要七設備の評価結果の中間報告を提出。同28日には、安全上重要な機能を有する耐震Sクラスの機器・配管系など全対象約130機器の内の約110機器の評価結果を中間報告書(その2)として提出していた。

3日の報告書は、残りの設備の評価結果に、原子炉建屋などの基礎地盤の耐震安全性評価、津波など地震随伴事象の評価を加えた最終報告。各設備では、応答解析で求めた発生値と評価基準値との比較により構造強度評価や動的機能維持評価を実施し、全てが耐震安全性を確保していることを確認した。建物・構築物では原子炉建屋、タービン建屋、排気筒などで耐震安全性の評価を終え、いずれも最大応答値が評価基準値を下回った。


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