[原子力産業新聞] 2008年12月4日 第2456号 <1面>

IAEA柏崎調査 4日に現地視察を実施

IAEA(国際原子力機関)の柏崎刈羽原子力発電所の第2次フォローアップ調査団が30日に来日、1日から5日までの日程で保安院との意見交換(=写真)や現地視察を開始した。

調査団はA.ゴドイIAEA原子力施設安全部技術安全課長代行を団長とする10名で、保安院からの要請で3回目の調査となった。1日から3日までと5日に保安院と意見交換、4日に現地視察する。同視察は断層などのグループと所内施設の改良工事などのグループに分かれ実施する。

意見交換に先立ちゴドイ団長は、「今回の目的は前回調査の所見の見直しとその後の進捗状況の調査。世界の原子力発電所の耐震性改善のために何が必要かの検討は重要であり、透明性の高い情報交換を行い、世界がその知識を共有する必要がある。我々は安穏とし自惚れてはならず、安全性を一層高めるために何が必要か絶えず点検する必要がある」と挨拶。

薦田保安院長は、前回の調査以降、関係者や関係機関による分析・評価は相当進んでおり、充実した議論を望むとした。


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