[原子力産業新聞] 2008年12月4日 第2456号 <1面>

「東京に土地あれば」 石原知事と近藤委員長が会談

近藤駿介・原子力委員長は2日、都庁に石原慎太郎・東京都知事を訪問し(=写真)、原子力利用について意見交換した。

冒頭、近藤委員長が原子力政策の説明に入りかけたが、石原都知事は、「良く分かっている。日本人はアクシデント(事故)とインシデント(事象)を混同する。システムは壊れるもので、関係者が隠すからいけない。東京に土地があれば原子力発電所をつくりたい」などと述べた。

会談後、近藤委員長は、「知事はFBRなども含めて原子力にも造詣が深い。地球温暖化対応は遅きに失していると指摘されたが、原子力は重要であり、しっかりやって欲しいと励まして頂いた」とした。また、消費地の近くに原子力発電所を立地するとの考え方について、近藤委員長は、「研究炉が都市部に建設されてきた経緯もあり、可能性は追求できると思う。そうしたことを目的とする原子炉も研究されている」と語った。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.