[原子力産業新聞] 2008年12月4日 第2456号 <2面>

日本国際賞 生産技術の分野対象に推薦募集

国際科学技術財団(吉川弘之理事長)は1日、2010年日本国際賞の受賞対象分野を、「工業生産・生産技術」と「生物生産・生命環境」とすることを決め、国内外に受賞者の推薦依頼を開始した。

同賞は、領域T(数学、物理学、化学、工学系)、U(生物学、農学、医学系)から毎年2分野を選んで独創的かつ飛躍的な成果を挙げ、科学と技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献すると認められた研究者に与えられる。賞金5000万円。85年の創設以来、第26回目となる。 【「工業生産・生産技術」が選択された理由】

産業革命以来、科学技術の飛躍的な発展によって人々の生活水準は著しく向上し、人類史上未曾有の豊な社会が実現した。しかし、地球上には、この繁栄から取り残された人々がまだ数多くいる。一方で、科学技術を進めるにも、地球環境への配慮が欠かせなくなってきた。そのような視点を踏まえて、人類の真の繁栄のために、なお一層の生産技術の革新が必要とされている。

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なお、09年日本国際賞は「環境・社会基盤」と「健康・医療」の2分野で、09年1月発表をめざし現在、最終選考中。


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