[原子力産業新聞] 2008年12月11日 第2457号 <1面>

各町議で議論を推進へ 福島プル計画 所在町協議会が合意

福島県原子力発電所所在町協議会(会長=遠藤勝也・富岡町長)は4日に臨時総会を開き、東京電力・福島第一原子力発電所3号機のプルサーマル計画について、各町議会で議論を進めることを申し合わせた。

同協議会は福島第一・第二が立地する双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町の4町の町長と議長で構成。臨時総会は、富岡町議会が今年9月に福島第一・3号機のプルサーマル計画の凍結を白紙とする決議を受けたもので、総会前には原子力安全・保安院から計画の安全性の説明を受けた。今後、各町議会が意見をまとめ、来年早々にも再度臨時総会を開き、対応を協議する。これにより6年間凍結状態にある同プルサーマル計画が再び動き出すことになる。

一方、福島県の佐藤雄平知事は9月の定例会見で、「(富岡町の)白紙とする決議は認識しているが、県として今これについて何か申し上げる段階ではない。国、事業者には昨年までいろいろあったわけで、再発防止対策に万全を期し、何よりも信頼回復に努めてもらいたい」と述べている。


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