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[原子力産業新聞] 2008年12月18日 第2458号 <6面>

原子力産業セミナー 参加学生500名へ倍増 出展企業も45社に

原産協会主催の合同企業説明会「原子力産業セミナー」が13日、東京・新宿エルタワーで開かれ、約500名の大学生たちが訪れた。

昨今の少子高齢化、熟練技術者の大量退職期突入などから、次世代の原子力研究開発利用を支える人材の維持が喫緊の課題となっている。これを踏まえ、原産協会では、大学生を対象に原子力産業の存在感と職場としての魅力をアピールすることを目的に、同セミナーを一昨年から開催している。

今回、参加した企業は、年度当初からの地道な宣伝活動が功を奏し、原子力の研究、開発、利用を支える電力、メーカー他、前回出展の32社を上回る計45社に上るなど、原産協会の人的基盤強化活動として、着実に周知されつつあるようだ。会場内では、各社ごとに割り当てられたブースから、若手技術者たちが、パンフレット、自社開発による製品、プラントの模型などを利用しながら、学生たちに事業内容を説明、一方、参加学生も、大学、学協会を通じた事前のポスター配布の他、就職情報誌発行・イベント開催で実績のある毎日コミュニケーション社ホームページに特設ページを設けたことなどから、前回を大幅に上回る集まり具合だった。国際機関への就職ガイダンスコーナー、学生と採用担当者が個別に相談できるラウンジも設けられたが、このところの雇用状況悪化の兆しを反映して、応募に向けた具体的なアプローチを図る学生もいたようだ。


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