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[原子力産業新聞] 2009年1月8日 第2460号 <3面>

次期事務局長候補者は2名 IAEA

国際原子力機関(IAEA)は2日、M.エルバラダイ事務局長の後任候補者として、昨年末の届出締切日までに日本からウィーン国際機関代表部大使の天野之弥氏、南アフリカから上級外交官のアブドゥル・ミンティ氏の2名の届出があったと発表した。

エルバラダイ事務局長は1997年から3期現職を務めており、今年11月末で任期切れとなる。日本、および南アの両政府はすでに昨年10月、次期事務局長候補として天野氏とミンティ氏の擁立を表明。今後はどちらかに一本化する協議が非公式に行われるが、絞り切れなかった場合は3月以降6月までの理事会で投票を実施し、理事国35か国のうち3分の2から支持を得た方が任命され、9月の総会で次期事務局長として正式に承認される。

ミンティ氏は95年からIAEA理事会の南ア代表を務めているほか、同国の大量破壊核兵器不拡散審議会・議長や原子力公社・理事会委員、通常兵器管理委員会の外交問題代表を務めている。NPT再検討会議への参加経験も有する人物。


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