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[原子力産業新聞] 2009年2月5日 第2464号 <2面>

米GEと三菱重工 複合タービン共同開発 原子力用も検討

三菱重工業は1月30日、米国ゼネラル・エレクトリック(GE)社とガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向け蒸気タービンの共同開発を検討することに合意し、覚書に調印した。同タービン開発に合意した後、原子力発電向け蒸気タービンについても共同開発を検討するとしている。

両社はまず、GTCC発電設備向け次世代蒸気タービンの開発機種の基本仕様を決定し、最終的な開発合意書の調印に向けた作業を進める方針。共同開発する蒸気タービンは両社がそれぞれ製造し、納入するGTCC発電設備に採用する。

原子力発電設備向け蒸気タービンを共同開発した後には、タービンの設計、生産プロセス体制のための合弁会社の設立についても検討する。

GTCC発電設備はガスタービンで発電し、その排ガス熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式で、原子力発電とともに今後、大きな需要が見込まれている。


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