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[原子力産業新聞] 2009年2月19日 第2466号 <2面>

IHI WH社から格納容器受注 初のPWR向け

IHIはこのほど、東芝のグループ会社の米・ウェスチングハウス(WH)社から、米国の新規原子力発電所向け「AP1000」用の原子炉格納容器2基を受注した。IHIは06年にWH社に出資、PWR事業に参入して以来、初の米国向け大型受注となった。受注額は2基で数十億円としている。

この原子炉格納容器2基は、米国の大手エンジニアリング・建設会社であるシカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)社から設計、材料調達、製作、輸送までを受注したもの。IHIはCB&Iと相互に協力、WH社に対し共同受注活動を進めてきた。納入する原子力発電所は公表していない。

格納容器は、原子炉容器や蒸気発生器などの一次系機器を覆い、事故時の防護機能を担う。大きさは直径40m、高さ66m、1基あたりの重量は約4000トン。IHIは横浜第一工場で製作する予定。

IHIはBWR向けの原子炉圧力容器、原子炉格納容器、原子炉系機器で多くの実績を有するが、東芝がWH社を買収する際、同社に3%を出資。これを機に、PWR向けに同様の製品とともに蒸気発生器にも参入するため、社内体制の整備を進めてきている。


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