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[原子力産業新聞] 2009年2月19日 第2466号 <2面>

三菱重工 グループ3社を統合 エンジニアリング関連

三菱重工業は16日、原子力の総合エンジニアリング機能を強化するため、グループ会社であるエンジニアリング開発(横浜市西区)、コンピュータソフト開発(東京都港区)、新型炉技術開発(同)の3社を合併し、今年4月1日付けで「MHI原子力エンジニアリング」を設立すると発表した。

新会社は国内市場を基軸に、次世代炉開発を推進するとともに、三菱重工の世界戦略炉である「US―APWR」、「EU―APWR」および仏アレバグループとの共同による「ATMEA1」の開発にも参画を強化する。本社は東京・港区の三菱重工ビル内に置き、横浜と神戸に拠点を設ける。資本金は9000万円で、三菱重工の全額出資。初代の社長にはエンジニアリング開発の向井卓社長が就任する予定。3社は1995年に三菱重工と合併するまで軽水炉や新型炉・燃料サイクル施設の開発・基本設計を担っていた旧「三菱原子力工業」の全額出資会社として設立。今回の統合により、経営基盤を強化するとともに、炉心設計・安全解析からプラント設計まで総合エンジニアリング機能を拡充する。


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