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[原子力産業新聞] 2009年2月26日 第2467号 <2面>

原燃 ガラス溶融炉 洗浄機能を強化

日本原燃は、このほど再処理工場のガラス溶融炉の洗浄運転の効果を高めるため、同溶融炉に模擬廃液を供給する設備の新設を決め、18日に経済産業省に同工場の設計及び工事方法の変更許可を申請した。工事期間は2か月程度としている。

ガラス溶融炉の洗浄運転はこれまでガラス原料ビーズ(模擬ビーズ)だけを供給して実施してきた。新しい設備により、白金族元素を含まず、実際の高レベル廃液に近い化学組成である模擬廃液とガラス原料ビーズを同時に供給する洗浄運転も可能になる。これにより洗浄運転の選択肢が拡がり、炉内の洗浄効果を高められるとしている。

新しい設備は模擬廃液貯蔵庫内の模擬廃液受入槽、ガラス固化建屋の模擬廃液供給槽など。模擬廃液は貯蔵庫内に設置する受入槽からポンプにより、ガラス固化建屋の供給槽を経由して溶融炉に入る機構になる。


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