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[原子力産業新聞] 2009年3月26日 第2471号 <1面>

都心に地層探検アドベンチャー施設 科学技術館に誕生 地下300mを体感

東京・北の丸公園の科学技術館に24日、高レベル放射性廃棄物処分の理解促進を図る体験型展示施設「アトミックステーション ジオ・ラボ」がオープンした。クイズラリー、バーチャル地層探検など、アドベンチャー型の展示方法で次世代層へのPRをねらう。同日は、吉川貴盛・経済産業副大臣、森詳介・電気事業連合会会長、山路亨・原子力発電環境整備機構(NUMO)理事長らによるテープカット(=写真、電事連提供)が行われた。

同館にはこれまでも、原子力関係の展示フロアが設けられていたが、展示物の老朽・陳腐化に加え、特に地層処分への理解を深める目的から、電事連とNUMOが共同で昨夏よりリニューアルを進めてきた。このほどオープンした展示フロアは、「原子燃料サイクル」と「地層処分」を中心テーマとして、臨場感あふれる展示内容を通じ、これらの必要性と安全性を若年層に訴えるほか、日本のエネルギー事情や新エネルギーに関しても情報を提供し、エネルギー問題全般についての普及・啓発を図る。

「原子燃料サイクル」のコーナーでは、ウラン鉱山から地層処分に至る燃料サイクルの各工程をバーコードカードを用いたクイズラリーで体験。「地層処分」のコーナーでは、マジックミラーを用いた特殊な映像シアターで、地下300mの処分施設を体感できる。

科学技術館は、開館時間午前9時30分〜午後4時50分、年末年始休館。詳細は、同館ホームページ(http://www.jsf.or.jp/)参照。


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