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[原子力産業新聞] 2009年3月26日 第2471号 <3面>

ボーグル新設計画を承認 米ジョージア州公益事業委

米ジョージア州の公益事業委員会(PSC)は17日、ジョージア・パワー社がアルビン・W・ボーグル原子力発電所サイトで進めているAP1000型炉2基の建設計画を承認した。

PSCによる承認は州法に則って必要となる手続きで、ジョージア・パワー社が昨年8月に申請していたもの。同社はすでに昨年3月、ボーグル・サイトに3、4号機を建設するための建設・運転一体認可(COL)を米原子力規制委員会(NRC)に申請し、同年4月にはウェスチングハウス(WH)社およびショー・グループとエンジニアリング・資機材調達・建設(EPC)契約を締結済みだ。

今回PSCは、建設計画のほかに建設費と資金調達コストを電気料金に上乗せして回収する件についても承認しているが、これはPSCのS.ワイズ委員の提出した動議に過半数のPSC委員が賛同した結果による。同動議は、ジョージア・パワー社が資金調達コストを「未成工事支出金(完成していない工事のために支出した工事原価)」として建設期間中に回収することを許可する一方、顧客の料金負担増が過度にならないよう、PSC職員とジョージア社が協力して代替のリスク分担メカニズムを構築することを勧告している。

同動議に盛り込まれた条項は次のとおり。

(1)ジョージア社が新規原子炉建設のために保証される資金調達コストは64億4600万ドル(2)ジョージア社は毎年、独立の建築監視モニターに最高60万ドルを支払う(3)ジョージア社は建設期間中、半年毎に建設監視報告を、四半期毎に進捗状況報告をPSCに提出(4)ジョージア社は09年8月31日付けで最初の監視報告を提出、2回目は10年2月28日付けとする。


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