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[原子力産業新聞] 2009年3月26日 第2471号 <3面>

スロバキア炉のシミュレーター受注 米GSE社

米メリーランド州ボルチモア西部を本拠地とするGSEシステムズ(GSE)社は12日、スロバキアで建設されているモホフチェ原子力発電所3、4号機用シミュレーターの製造で1800万ドル相当の契約を獲得したと発表した。スロバキア電力(SE)所有のモホフチェ3、4号機は、SE社の株式を購入したイタリア電力公社(ENEL)によって昨年11月、約16年ぶりに建設工事が再開された。両機とも出力44万kW級のロシア型PWR(VVER)となる予定で、デジタル制御システムはシーメンス社とアレバ社の技術による製品を組み込むことになっている。このため、今回の契約でGSE社は、通常は顧客が直接購入する制御システムを1200万ドルで独シーメンス社および仏アレバ社から購入し、残り600万ドルがシミュレーター分の契約額になると説明している。

GSE社は過去30年以上にわたって即時応答型のシミュレーターや教育・訓練システムを提供した実績を有している。

同社はただちに作業に取り掛かり、約30か月で完了させる計画だ。


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