経団連会館で エネフォーラム授賞式 特別賞に田嶋前東洋町長

出版社のエネルギーフォーラムは第29回エネルギーフォーラム賞を選定し、3月25日夜、東京・大手町の経団連会館で授賞式を行った(=写真)。

優秀賞に「低炭素エコノミー」(茅陽一編著)と「中東激変」(脇祐三著)、普及啓発賞に「間違いだらけの原子力・再処理問題」(山名元著)、特別賞に「誰も知らなかった小さな町の『原子力戦争』」(田嶋裕起著)が選ばれた。

今回は、同賞選考委員会の茅陽一・東大名誉教授の著書も選出対象になったため、選考委員の深海博明・慶応大学名誉教授が挨拶と各書籍の選考理由を説明した。

来賓として斉藤鉄夫環境相、大畠章宏衆議院議員(民主党)が挨拶、経済産業省の鈴木正徳・産業技術環境局長が乾杯の音頭を取った。

高知県東洋町の町長時代、国内で最初に高レベル放射性廃棄物の最終処分場誘致に正式応募し、結果として誘致反対派の現町長に敗れた田嶋氏は受賞の挨拶で、「町民に伝えたかったこと、町民に伝わらなかったことを本にまとめた。一人でも多くの人に分かってもらえればありがたい」と執筆の思いを語り、「この間、多くの人と話をすることができた。全国に本当に原子力のことを考えている人たちが多いことを知った。この問題を多くの国民に、1日も早く理解してもらえることを願っている」と語った。


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